ただの搾取でしかない!~無駄な生命保険とは何?

みなさんはどんな生命保険に加入していますか。

おそらく多くの方は加入しているのではないでしょうか。正確に言えば、営業マンの口車に乗せられて加入させられてしまったのではないでしょうか。

 

僕の場合、昼休みの時間に保険のおばちゃん集団が事務所に入り込んできて、毎日のように勧誘されました。

 

みなさんも次のような営業トークをされた(ている)のではないでしょうか。

・将来の貯蓄になりますよ!!

・大切なご家族にお金を残せますよ!

・親に恩返しができますよ!

・・・・・等

 

僕から言わせてもらうと、こんな理由で絶対に入ってはいけません!

生命保険のほとんどが無駄であり、結果的に自身の大切なお金をドブに捨てることになってしまうからです。

 

僕は4年前に不動産投資を始めたことをきっかけに、金融や保険に関する知識の習得に励み、資格(ファイナンシャルプランナー)も取得しました。

その過程で、生命保険がいかに無駄であり、効率的な資産形成の妨げになっている事実に気づくことができました。

 

そこで、今回は「無駄な生命保険とは何か」について解説したいと思います。

これから生命保険に加入しようとしている方は、保険会社の営業トークに騙されることはなくなると思います。

 

1 生命保険の基本と種類

生命保険の基本は、「もしもの時に経済的な窮地に陥らないためのリスクをカバーすること」が第一です。

例えば、①親が亡くなって生活費が亡くなる、②癌になって医療費がかかってしまう、③事故で大怪我をして働けなくなってしまうことが挙げられると思います。

 

そのため、冒頭のとおり「将来の貯蓄になりますよ!」、「大切なご家族にお金を残せますよ!」、「親に恩返しができますよ!」などの営業マンのトークが合理的に思えてしまうものです。

 

しかし、何度も言いますが、これを理由に生命保険に加入してはいけません。

 

なぜなら、基本的に保険会社が儲かる、つまり加入者にとって損をする仕組みになっているからです。知識不足であるが故に、カモにされているのです・・・。

※過去記事

koumuin-sisanka.hatenablog.jp

そもそも日本には国民皆保険制度というものがあるため、生命保険に入らなくても、多くの部分をカバーできてしまいます。

 

例えば、年収400万円のサラリーマンの場合、その社会保険料は年間でざっくり60万円くらいになります。

社会保険料は会社と社員で折半になりますので、実際には倍の120万円を負担していることになります。

 

「え?会社が半分を負担してくれているということは、サラリーマンって得じゃん!」で思われるかもしれませんが、当然会社は会社が負担する社会保険料もコストとして考えてそもそもの給与体系を作っていますから、実質的には社員が全額負担しているようなものです。

 

なので、年間120万円の保険料ということは、月10万円も保険料を負担していることになるのです。(マジ高い!!)

 

その代わり、このような公的保険制度では、病気になったら医療費が3割負担で済みます。

さらに高額な医療費がかかった場合には、高額療養費制度を利用することができます。

この制度は一般のサラリーマンの場合、自己負担の上限(1か月あたり)を8万円程度に抑えることができるものです

【高額療養費制度】

http://ksan.isabelaserta.com/dk19/?yclid=YSS.EAIaIQobChMI5fWUwYOi7gIVzqqWCh10GAS4EAAYASAAEgIzuPD_BwE

 

例えば、一般的なサラリーマンが病気になって、月100万円の医療費がかかった場合でも、その自己負担額は月8万円程度ということになるのです。

 

また、死亡した際は、遺族に遺族年金が払われたり、怪我や病気で働けなくなった場合の各種保障もあります。

 

このように僕たちは、すでに月10万円程度の保険料を支払っていて、それなりに手厚い保障を受けることができるのです。

 

民間の生命保険の加入については、公的保険制度でカバーできない穴を埋めることを前提に検討するべきであって、決してお金を増やしたり、残すことを前提に検討してはいけません。

2 無駄ですぐに解約するべき保険

結論から言うと、学資保険終身保険養老保険積立型の生命保険です。

 

理由は大きく3つあります。

1つは、元本割れのリスクがあることです。貯蓄の高い保険は、利率の引き下げや元本割れのリスクがあるのです。

 

2つは、お金を自由に使えないことです。生命保険は途中で解約すると、積立額より小さい金額しか受け取れず、損をしてしまう商品がほとんどです。

そのため、単にお金を貯める目的であれば、元本が保証されていつでも引き出せる銀行預金のほうがマシです。

 

3つは、運用利回りが低すぎることです。学資保険を中心に、年利換算でわずか0.3%でしか運用できない商品がほとんどです。であれば、元本が保証されている国債で運用したほうがマシです。

いずれにしても積立型の保険は、基本的にどれも同じパターンですので、どれも入るべきではないです。

お金を増やすなら生命保険ではなく、銀行預金+資産運用での組合せが堅実であると思います。

 

さらに、無駄な保険はあります。それは、医療特約です。

生命保険に加入すると必ず勧められる特約が医療特約です。当時、僕も勧められて入ってしまいました。

医療特約は怪我をしたら一律30万円がもらえるとか、入院1日あたり7千円が支給されるといった内容が多いです。

 

このような特約は生命保険会社の差別化のために、さも得であるかのように勧めてくるのですが、ほとんどが無駄であると思います。

何度も言いますが、公的保険制度の高額療養費制度により、手厚い保障が受けられるからです。

 

なお、成人の30%程度が罹患すると言われている癌については、保険料があまり高くないので心配な人は加入を検討してみてもいいかもしれません。(僕は現在、検討中です)

3 もし生命保険に入るのであれば

結論から言うと、死亡保障のみに入ることです。

これは「子どもが生まれてから成人するまでに必要なお金をカバーすること」が前提となります。

親については、本人の年金(国民年金、厚生年金)と遺族年金があれば、十分生活していけますので、死亡保障によるカバーは必要ないと思います。

 

具体的な保険を2つ挙げるとすれば、逓減定期保険団体信用生命保険です。

 

まず、逓減定期保険とは、年々保障額が減っていく保険で、その分毎月の掛金を少なくすることができます。

子どもが成長に合わせて保障額(必要額)が減らしていけば、保険料も安くなりますし、子どもが成人したら解約をすればいいだけの話です。

なので、独身の方、結婚しているけど子どもはいない方については、そもそも加入する必要はないです。

 

次に団体信用生命保険とは、不動産購入の時にローンに付帯してくる生命保険のことで、もしローンを負担している家主が死亡したら、その後のローンが免除される保険です。

残された家族には家のローンが無くなるし、賃貸物件であれば毎月、家賃収入を得ることができます。

なお、投資用不動産の購入であれば、死亡保障だけではなく、自身の資産形成や家賃収入の確保にも繋がりますので、非常にオススメです。

 

ちなみに僕は投資用不動産を購入している関係で、団体信用生命保険に加入しています。(その他の生命保険に入っていません)

 

 

 

 

以上となります。

これを機に、保険の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。