不動産は「ブランド」よりも「ロケーション」!

こんにちは、大スケです!

 

以前、日本経済新聞でこんな記事を見つけました。

「全国で最も空き家数が多い市区町村は、東京都世田谷区の約4万9000戸。そして、それに次ぐのが東京都大田区という意外な結果になりました。」

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空き家が全国で増えているのは深刻な社会問題ですが、これは地方の問題であり、東京には関係ない問題だと思い込んでいました。

母数が大きいから空き家も多くなる傾向になるのは当然ですが、それにしても、1つの区に約5万戸の空き家というのは衝撃でした!

 

そこで、僕なりにいろいろ考察してみました。

 

世田谷には成城学園などの高級住宅地もあるブランド住宅地が多いというイメージを持ちますが、実はアクセスの悪いエリアも存在します。

 

また、東急世田谷線沿線や祖師谷地区などには、高齢者が多く、古い戸建てや小規模アパートが多いそうです。

 

そのため、居住人(高齢者)が亡くなったあとに、古い建物が建替えられずに放置され、空室が目立つようになると、そのエリアに住みたいと思う人が減っていきます。

 

それが、さらに空き家を増やす結果になり、街の魅力を低下させるというスパイラルに陥ってしまうのです。

 

東京の世田谷でこのような動きが目立っているのは、不動産はブランドよりも利便性が重視されるようになってきていることを示していると思います。

 

かつては、世田谷、大田区などの全国区で知名度のある高級住宅地に自宅を構えるのがステイタスでした。

しかし、どちらも都心部からのアクセスは便利とは言えず、車で移動するような人でなければ、あまり住みたいとは思いません。

住民も高齢化し、面倒な近隣住人とのコミュニケーションを嫌う若者が増えています。

 

「ブランド住宅地に住むより、駅からの距離が近く、都心へのアクセスが良い住宅地に住む方が良い!」

 

そんな、見栄よりも現実を重視する人がこれからさらに増えれば、世田谷のブランドイメージは更に崩壊していくことでしょう。

 

東京23区とそれ以外の日本という2極化が進んできたのが、これからは23区の中でも2極化が進んでいくと思います!

 

日本の少子高齢化とそれに伴う人口減少の影響が、東京23区にも広がり始めたというのは衝撃的です。

 

これからの国内不動産投資には「ロケーション」の見極めが更に重要になっていくことは間違いないし、社会経済状況の変化に応じた借り手(特に若者)のニーズを踏まえた戦略を構築しなければならないと思います。

 

東京23区だから安心!と考えるのは早計であることを認識し、「ブランド、品質」よりも「ロケーション、利便性に」に焦点を移しながら、情報収集をしていくべきです。