将来を犠牲にして今を乗り切るべきなのか・・・
こんばんは!大スケです!
国会議員歳費、2割削減へ 5月から1年間「範を示す」:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASN4G3VTRN4GUTFK004.html
これだけ国民や民間事業者に不便を強いているのだから、政治家も少しくらい痛みを取らないといけない!と思っているのか。
政府が半強制的な「自粛」で経済活動を制限された民間に比べれば、まったく見合わない痛みだと思いますし、これを「みんなで耐えよう!」などという言い訳に使うのはもってのほかですね。
歳費が削減されたって国民には一円たりともプラスにならない。
別に国会議員の歳費を減らさなくていいから、国民の生活が豊かになるようにこれまで以上に仕事に精を出し、成果に繋げてほしいです。
僕としては・・
①減税
②社会保険料の免除
③賃料の猶予や雇用助成金の拡大
④速やかな生活資金の供給
のセットメニューくらいで臨まないと、事態の好転は望めないと思います。
なので、この未曾有の大不況を前に世界各国が財政出動に動いている中、日本も大胆な財政出動・経済政策を取るべきだーー!
と言いたいところですが、前記事にも書いたとおりそう簡単にはいかない事情があるのですね。
大胆な財政出動の財源は赤字国債であり、それは日本銀行が長期国債を爆買いしたことによるものです。当然のことながら日銀のバランスシートは膨張し、財務の健全性は悪化します。その結果、世界から円の信用が無くなり、今ある紙幣はすべて紙クズ。考えるだけで恐ろしいです。
https://blog.hatena.ne.jp/koumuin-sisanka/koumuin-sisanka.hatenablog.jp/edit?entry=26006613548659666
また、僕が愛読している日経新聞の経済教室において、慶応大学の小林慶一郎教授が以下の趣旨を述べています。https://www.nikkei.com/article/DGXKZO58031210U0A410C2KE8000/
・コロナ危機後の世界では、金利が正常化して80年代ごろの水準に戻るかもしれないが、各国政府は想定外の巨大債務を抱えることになる。
・「政府債務が極端に増えればインフレになる」ことは歴史の経験則である。
・世界最悪の財政赤字は日本。金利が上昇して一番、倒産の危機に直面するのは日本銀行。
・長期金利が0.3%になったら日本銀行は債務超過に陥る。(現在保有している国債の平均利廻りが0.26%である)。
・80年代で長期金利が一番高かったのは同年4月の11%、一番低かったのは88年の8%であった。今から金利が11%に上がったら日本銀行の評価損は140兆円(今年の国の税収総額の2倍以上)である。
平時から無駄なバラマキ政策を行ってきた政府の愚行が積重なった結果、緊急時に中途半端なことしかできない(そうせざるを得ない)のです。
将来のハイパーインフレという巨大なリスクを負ってでも、現在の困難を乗り切るために大胆な施策に踏み込むべきなのか・・・絶対的な正解はないですが、これは真剣に考えるべき重要課題だと思います。
ま、これからどんな政策が出されていくのか、引続き注視していきたいと思います。