【福沢諭吉から渋沢栄一】新しい1万円札への切替わり!これは地獄へのカウントダウンではないのか?

「日本の財政が危機的な状況のなかで、新しい1万円札の切替はなんとも気味が悪い。預金封鎖という最悪のシナリオもあり得るからだ」

 

これは、経済評論家の藤巻健史さんの発言であり、僕も強く共感しております。

 

渋沢栄一の故郷である「埼玉県深谷市」は僕の出身地でもあり、地域振興の観点から大変喜ばしいことであります。しかし、個人の資産管理に焦点をシフトした場合、話は別です。

 

結論から言うと、早めに準備をしておかないと、取返しのつかない事態に直面します。取返しのつかない事態とは「ハイパーインフレによる極貧生活」です。

僕はこれまで「日本がそんな状態に陥るわけがないだろう・・・」と一種の安全神話に取りつかれておりましたが、日本の現状、他国の事例、通貨の仕組み、過去の歴史などを調べていくうちに、「これは異常事態」と確信するようになりました。

 

以下、簡単に解説したいと思います。

日本の現状

デフレ脱却による経済成長、社会保障の充実を名目として、政府は「量的緩和政策」による紙幣のバラマキを行っているため、巨額の財政赤字は現在も拡大中です。

日本の債務残高の対GDP比(2020年)は、237.6%と主要先進国の中で最悪の水準となっています。これは、戦後、日本で起こったハイパーインフレ預金封鎖の時よりも悪い数字です。

 

ここである疑問が生まれます。「なぜ、日本は財政破綻しないのか?

実は、日本政府の資金繰りを支えており、財政破綻の先送りを可能にしているのが日本銀行なのです。

日本銀行が政府の発行する国債を爆買いし、資金供給を行っているため(これを「財政ファイナンス」という。)、財政破綻を回避することができている状況です。

 

しかし、それは需要を遥かに上回る大量の紙幣が市中に流通するため、通貨価値(円)の下落を招きます。また、日本銀行のバランスシートが拡大し続けるため、資産(国債、株、社債等)の下落により、日本銀行債務超過に陥る可能性があるのです。

 

円の価値を担保しているのは、「日銀の資産か? 対外純資産か? 政府への信用か?それとも全部?」といった疑問がありますが・・・

藤巻さん曰く、

「基本通貨は国力を反映します。しかし、それは『中央銀行の財務が健全であるならば』という条件付きです。ドイツは戦後ライヒスバンクを廃止し、ブンデスバンクを創設しました。旧通貨は廃され新通貨が発行されたのです。その結果、ドイツの国力も純資産も政府も新通貨発行の前後で全く変わらないのに、通貨の価値は回復しハイパーインフレは鎮静化しました。そのことが証明していると思います」

とのこと。

 

要は円価値の暴落によるハイパーインフレ日本銀行の財務の健全性に左右されるのです。

なので、日本銀行が今後も財政ファイナンスを続ければ、地獄へのカウントダウンが迫ってくると思ったほうがよいのではないでしょうか・・。

 

他国の事例

実際、紙幣の刷りすぎを発端にハイパーインフレを起こした国が多数あります。

直近であれば、2008年にジンバブエで起こったハイパーインフレが記憶に新しいです。大量の紙幣がゴミのようにバラまかれている映像が、世界中に衝撃を与えました。

ただ、南アフリカに隣接するこの国は、かつては「アフリカの食糧庫」と言われるほど豊かな国だったのです。ところが、GDPの2割以上にのぼった貿易赤字を解消するために、紙幣を刷りまくった結果、激しいインフレが発生。2008年11月に、インフレ率は月間796億%に達しました。

これは、約1日で物価に2倍になるスピードです。1日目に100円だったパンが翌日になると200円、3日目には400円、1週間後には6400円になるわけです。

 

中央銀行の財政ファイナンスは禁断の策」であることは過去の歴史から学んだ世界の共通認識であり、日本でも財政法第5条に明記しています。なのに・・・なぜ、違法行為までして財政ファイナンスを実施するのか。理解に苦しむとしか言えないです。

 

資産防衛策

結論から言うと、

・実物資産(不動産)で運用する

・米ドル(※ドル建てMMF)で運用する

・仮想通貨の講座を開設(少額で運用する)

がリスクマネジメントとして非常に効果的だと思いますし、僕も実践しています。

ハイパーインフレ預金封鎖に陥る可能性はゼロではないことは確実です。むしろコロナ危機を引き金に現実味を帯びてきたのではないでしょうか。

「円を保有し続けることのリスク」についてきちんと学び、対策を考えることが必要であると僕は考えています。

詳しくは、この本に書いてありますので、気になる方は是非、一読してほしいです。

金融リテラシーを習得する絶好の機会だと思います。